FIREとは?
Financial Independence, Retire Early
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
直訳すると、経済的独立と早期退職。一般的に推奨されている貯蓄率を大幅に超えて資産を貯め、その資産を運用することで、不労所得で生活しようという考え方です。
4%ルール
退職後に資産を取り崩す割合として、4%ルールが提唱されています。
1900年代のデータをもとに米国株と債券を75:25で資産運用した場合、初期資産の4%を生活費として毎年取り崩したとしても25年後に資産が枯渇する可能性が0%であるというトリニティ大学のPhilip L. Cooleyの研究結果に基づきます。
必要な資産は?
必要となる資産は年間支出額の25倍と言われています。もし夫婦2人で年間400万円の支出があるとすると、400万円×25倍=1億円が必要ということになります。
FIRE達成までのハードル
FIREは、この1億円を資産運用(米国株75:債券25)し、初期資産の4%である400万円を毎年取り崩す限り、25年後も資産は枯渇しないと言う考え方です。
とはいえ、1億円貯めること自体なかなかハードルが高いですよね。それに、退職したところでこの先一生、全く働かないという人は少ないかと思います。そんな方のためにもサイドFIREをご紹介します。
サイドFIRE
サイドFIREとは年間支出の内、一部は不労所得で賄い、残りは労働収入で補填すると言う考え方です。
FIREが完全に労働収入を断つのに対し、サイドFIREは一部労働で賄うと言うものです。
この労働収入と不労所得の割合は人それぞれかと思いますが、例えば年間支出額の半分を労働収入で賄うとすると、年間400万円のうち、200万円を不労所得で稼ぐことになります。その場合、必要な資産額は200万円×25年分=5,000万円となるため、必要な資産額を1億から5,000万円へ半減することができます。また、夫婦で労働収入200万円であれば、1人100万円となり、現状よりも働く時間や日数に余裕ができるかもしれません。
懸念や批判
資産運用で4%の運用益を出すことの難しさ(市場変動、インフレリスク)や労働をやめることでキャリアが止まってしまい、再就職がむずかしくなるなどの懸念が指摘されています。より、確実にリタイアできるように貯蓄目標に余裕を持ったり、労働収入の配分を見直したりする必要性があるかもしれません。
まず貯蓄率を高めることから
いずれにせよ、まずは貯蓄率を上げることから始めましょう。収入ー支出=資産ですから、収入を増やす方法を模索したり、支出を最適化することで、リタイアするかどうかの選択肢を持つことができます。
もちろん、資産が目標額に届いてから資産運用するのではなく、生み出した資産は少しづつ投資に回しながら自分も働き、お金にも働いてもらって資産を効率的に増やしていきましょう。
こちらの考え方をより詳しく知りたい方はよければこちらの記事も参考にしてみてください。
それでは。
参考
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』https://ja.wikipedia.org/wiki/FIRE_ムーブメント
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